DESIGN apartment

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「景観色」①

 橋梁などの大規模構造物におけるカラーコーディネーションの意義を、札幌にて行われている

『札幌の景観色70色 ~大規模建築物等色彩景観ガイドライン~』http://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/daikibo/sikisai.html

を参考として考察してみました。

**********************************************************************************



①景観とは?

『景』と『観』の二文字に分割して捉えるとわかりやすい。
 )『景』=scene・・・観る対象や状態
     →気候・植生・自然環境・人口の建築物・道路・・・etc
 )『観』=view・・・観る人自体の感じ方
     →市民や訪れる人全てが観る事、感じる事。

 物理的な見た目の事だけではなく、それを観る人が心に描く精神的な感情を景観として捉える事が重要。環境の分野におけるカラーコーディネーションとは、色によって人間(生物?)の抱く感情をコントロール(あくまで肯定的な意味で。)するということ。




②距離による規準色彩の相違

観察者との距離によって『規準となる色彩』は変化する。
   1m・・・『肌の色』→服飾
   10m・・・『木の色』→内部空間・インテリア
   50m・・・『自然素材の色』→エクステリア(土、石)
   100m・・・『葉の緑、幹の色』『陸、海、空』

 大規模構造物においては、遠くから視界に入るという性質から、特に50m・100mの距離について考察する必要がある。上記の規準となる色彩について見てみると、やはり自然環境との調和を第一に考える必要がある。都市部における立体交差道路等においても、視界に入る多くの要素は空の青であるので、これをないがしろにしてはいけない。




③図と地

●環境色彩において『図』とは建築や構造物等、部分のことであり、
 『地』とは『図』を取り囲む周辺の自然環境・都市環境のことをいう。

●『向こう三軒両隣』の考え方。・・・個々のものとしてではなく、全体の調和として考える。

●図と地の関係
  )消去型・・・図と地がほぼ等色→図は地に溶け込む。
  )融和型・・・図と地が類似色→差はあるが、調和する。
  )強調型・・・図と地のコントラストが大きい→図が浮き立つ、目だって見える。

 大規模構造物においては、消去型・融和型が望ましい。何故ならば、橋梁等土木の分野における構造物は、その巨大さゆえに景観に与える影響が極めて大きいからである。また、寿命も長いために、流行による刹那的着色は結局のところ塗り替えを迫られる事になり、マネジメントにかかる費用も膨大なものとなる。




④『地域色』という考え方

●ジャン・フィリップ・ランクロ(カラリスト・仏)
・・・ポンピドーセンターにて『色彩の地理学』展を開催。
   世界各地に赴き、各々の土地が持つ色彩を考察したカラーモデルを作成した。

●札幌の『大規模建築物等色彩景観ガイドライン』においては、
   )高緯度のために、色温度が青に振れている。
   )豊かな自然に調和させる必要がある。
 という理由で、美しく見える寒色系を多く使い、白もしくは白に近い高明度、低彩度を用いている。



**********************************************************************************

 長い割には、カテゴリである『橋梁のデザイン』とは少しかけ離れた内容になってしまったようです。構造に関する知識が少ないので、まずは色彩からアプローチしてみようという考えです。明日は、今日の内容の展開として、札幌の事例を仙台に適用したらどのような結果になるのかについて、書けるようであれば書きます。『パタンランゲージ』(クリストファー・アレギザンダー)の利用やSD法等、実際に試してみたら面白いかもしれないですね。

しかし、前に書いたように、橋梁の美しさは構造美!!・・・と考えています。

構造も勉強しないと。

TOYOTA MARK X のキャッチコピーは正しい。

**********************************************************************************

景観デザインと土木の「バランス」
http://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2003/tokushu/
バランスを取るべき点っていうのは、妥協点ではなく打開点なんだなぁ。
ブレイクスルーせよ。


第56回 カラーデザイン塾
http://www.jafca.org/Event/ColorJuku56.html
こんなイベントがあるそうです。
今回の話題とした大規模構造物の色彩・環境色彩とは対極と言えるかもしれない、
流行についての色彩の講義のようです。JAFCA(社団法人日本流行色協会)主催です。
21世紀初頭のカラートレンドはどんな時代性を物語っているのか
-インダストリアルカラートレンド分析から見えてきたデザイン新潮流-

講師 :川村 雅徳 (社)日本流行色協会 広報部課長
参加費:誰でも5,000円(税込み)

**********************************************************************************

長くなりました。
内容が無いよう。


スポンサーサイト

コメント

参考になりました

はじめまして北海道の中学校美術教師山崎正明というものです。環境と色彩について参考になる記事をありがとうございます。日本流行色協会なんてものまであるんですね。TrackBackさせていただきました。

  • 2005/02/27(日) 15:16:18 |
  • URL |
  • 山崎正明 #hBbXU06Y
  • [ 編集]

コメントありがとうございます。

コメントありがとうございます。お返事が遅れてしまい申し訳ありません。

山崎正明先生のブログ、読ませて頂きました。私は現在建築を学ぶ学生であって、美観というものをとかく生活者、消費者と関連付けて考える癖があります。先生の『教育』という観点からの捉え方は、私自身の中に新しい視点を増やしてくれました。たいへん参考になります。

『美術教育の啓蒙活動』の大切さを感じました。例えば今回例にある『札幌の景観色70色 ~大規模建築物等色彩景観ガイドライン~』にしても、将来街を引っ張っていくであろう現在の小・中学生が知ることができれば、自ずと意識し、考える事になると思います。まずは『知る』ということが大切だと思います。その観点で見て、山崎先生の啓蒙活動はとても意味があることだと感じましたし、ブログというツールも、こういう観点でみるとすばらしく便利です。

大変参考になりました。
私もこのブログを、意味のあるものにしていきたいと思います!

  • 2005/03/07(月) 17:38:10 |
  • URL |
  • suzukihiroshi #-
  • [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://0827hiro.blog3.fc2.com/tb.php/38-c78da88d

都市景観について考える

 昨日同じ北広島市の方からメールをいただきました。私のサイトの都市景観に関する記事をご覧になって共感することが多いということでした。また美術教育の色彩の授業にも期待を寄せられていました。そこで現状を知っていただこうということで、この記事を書くことにしまし

  • 2005/02/27(日) 15:11:11 |
  • 美術と自然と教育と
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。